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没頭の快感


そもそもなぜ没頭することが気持ちいいのか。

一つのことに熱中すること、他を顧みずにある物事へ精神を集中すること。結果、あっという間に時が過ぎること。まさに頭を投げ打つような、物事にのめり込んでいる瞬間は、周りの環境諸々から遮断されている感覚になる。人の集中力が本当に高い状態で持続できるのは15分程度って聞いたことあるけど、そんな短い間でも誰だって没頭を経験していると思う。それが途切れて時計を見ると、大抵は体感と実際の時間の進み方に驚くのだ。

人が時間から切り離される状態、これを一種の快感と言えるかもしれない。極端な例はクラブ。暗く締め切った室内を花火のように蠢く光、内臓に響く音、パターンを変えながら絶え間なく続くリズム、流れる音に反応し合う身体、身体、身体。これは頭を投げ打つ行為と言うより、身体そのものを投げ打つ行為。日常生活で経験してる時間性の尺では計れない独特の空間だと思う。踊りが上手いとか下手とか関係ないし知り合いとか知らない人ととかも関係ない、そのビートに時間感覚が狂わされる感覚。そのシチュエーションそのものによる時間性の破壊、と呼んだら言い過ぎかな。でもそんな感覚。私はいつもアルコールのみで弾けてるけど、諸々含むとまた体感速度は変わるらしい(私はやらないけど)。


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